一般社団法人 延岡市医師会

   第21代延岡市医師会会長を仰せつかりました佐藤信博(あたご整形外科理事長)でございます。私達新役員は令和4年4月の延岡市医師会臨時総会で任命され、6月23日より就任いたしました。また、副会長には平野雅弘先生(平野消化器科院長)と赤須郁太郎先生(延岡共立病院理事長)に就任して頂きました。

理事には引き続き山口哲朗先生(県立延岡病院副院長)、金井一男先生(延岡リハビリテーション病院院長)、大重明広先生(大重産婦人科医院理事長)、竹原俊幸先生(おがわクリニック院長)、安藤誠先生(桜小路クリニック院長)、井上英豪先生(いのうえ整形外科クリニック院長)の6名の先生方と、新たに池田典文先生(赤須医院院長)、宝珠山厚生先生(ほうしやま子どもクリニック院長)、岡村樹里先生(岡村病院)の3名を含め総勢12名の執行部で難題に立ち向かって参る所存でございます

   令和元年暮れに流行が始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により世界中が困難な状況になりました。延岡市医師会は、新型コロナウイルス感染症の発生状況に応じて柔軟な対応を目指すとともに延岡市医師会会員並びに市民の皆さまのご協力をお願いして参りました。

 引き続き「新しい生活様式」の順守をお願いいたします。

 また、延岡市と協力し「PCR検査の検体採取」を実施しております。発症が疑われる場合は、延岡保健所(県内統一番号:0985-78-5670)あるいは医療機関にお電話でご相談下さい。直接医療機関への受診はお控えいただき、必ず事前にご相談いただきますようお願いいたします。どのように受診すれば良いのか適切に指示いたします。よろしくお願いいたします。

 延岡を新型コロナウイルス感染症から守るためには、市民の皆様一人一人の努力が必要です。全市民の協力がなければ、延岡は安全な街になりません。どうかご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 次に延岡市医師会が行っていることをお伝えします。

 大きな事業として ①医師会病院、②延岡市夜間急病センター、③延岡市看護専門学校の運営があります。

 延岡市医師会には23の委員会があり、市民の皆様が安心して暮らしていけるための業務を請け負っています。例えば、小学校から高等学校までの学校健診心臓・腎臓検診、特定健診、がん検診、各種予防接種、災害時の医療対応、医療・介護・福祉の連携など、どれが欠けても困るものばかりです。行政と協力しながら遅滞なく業務を遂行しているところです。皆様のご協力・ご理解をお願い申し上げます。

 延岡市医師会病院は昭和42年に開設した宮崎県で最初の医師会病院です。平成16年に現在の地(延岡市出北6丁目)へ新設移転し、かれこれ16年が経ちました。これまで医師会病院は2病棟(108床)でしたが、令和2年1月より1病棟(55床)になりました。原因は夜勤ができる看護師さんが少なくなったためです。 大変ご迷惑をお掛けしていますが、晩夏には2病棟に戻す予定で日々努力していますので、今しばらくお待ち下さい。

 最後に市内の医療機関へのご支援のお願いです。

 医師会員の医療機関も今回の新型コロナウイルス感染症で甚大な被害を被っています。

 一つは風評被害です。延岡市でもPCR検査で陽性の方が出ましたが、医療機関や医療従事者への差別・偏見などがSNSで炎上したように聞いています。皆様が感染したときに皆様を守り助けるのは医療です。風評被害のため医療従事者が辞めてしまえば、医療機関は成り立ちません。ぜひご理解ください。

二つ目は患者数の減少です。皆様の感覚では医療機関は豊かな財源に恵まれているとお考えでしょうが、新型コロナウイルス感染症の発症以前からやっと黒字という医療機関がほとんどです。そんな中での外来・手術の減少ですから、今後の医療機関の行く末が心配です。

各医療機関は新型コロナウイルス感染症への対策を十分に講じておりますので安心して来院していただけます。

皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 

延岡市医師会会長
佐藤信博