一般社団法人 延岡市医師会

延岡看護専門学校 医療専門課程の第11回合同同窓会(白百合のつどい)が開催されるに当たり、心からお祝いを申し上げます。
 本校は、昭和27年に准看護婦を養成する「延岡准看護婦養成所」として開設し、昭和52年には看護師を養成する「延岡高等看護学校」を創設いたしました。平成8年には学校を統併合し現在の「延岡看護専門学校」となり、「医療高等課程」と「医療専門課程」へ移行し現在に至っております。学校開設より2018年3月までに准看護師65回生4,004名、看護師39回生1,401名の卒業生をこの延岡の地に輩出してまいりました。宮崎県の県北地域の看護師養成校として雇用対策の一翼を担い、働きながら看護師資格が取れる定時制でもあり、看護師免許取得後も毎年80%を超える新たな看護師がこの県北の地に残っており100%の就職率で、地域医療への貢献度は高く評価されるものと思っております。また、2世3世も誕生しており、頼もしい限りです。
 県立延岡病院にヘリポートが完成し、平成25年4月から運用され、更に平成28年4月からは宮崎大学から救急部が投入され、県北部の救急医療のレベルが上がってきています。それに対応してまずは看護師の皆さんの頑張りが期待されています。まずは教育・実践・経験が一つになり、臨機応変に戦える看護師が毎年2~3人は必要とされるでしょう。でもどこからこの延岡に来てくれるのでしょうか?どこからも来てくれません。この同窓会の仲間が創りあげていかなければ誰も創ってくれません。誰かしてくれるだろうと傍観者ではなく、使命感に燃えて皆で頑張れば、かならずその中から優秀な仲間ができて第一線で活躍をしていく事でしょう。もちろん第二陣第三陣の後詰めも必要です。東日本大震災、熊本地震、更には将来南海トラフ地震が予測され、救急という事業は永遠に続きます。
 第107回看護師国家試験は33名ではありましたが、現役生100%合格。また既卒者も2~3浪の4人が合格。門田副校長が高等課程と専門課程の橋渡しとなり、第104回も100%合格。先生方が一丸となって頑張ってくださるおかげです。更に最近の国家試験問題の傾向として臨床実習をしている生徒にとっては有利な傾向が見られます。少子化の世の中において、様々な変化が起こっております。現役の受験生が3割に減り、既卒者が多くなり、親子ほどに年齢差が広がっています。男子学生の受験者が3割となり、大卒者が2割ほどになり学力の格差も見られるようになりました。多様化した生徒たちにさまざまな問題が次々に起こり、指導に当たる教員らの精神的負担、時間的負担も限界にきている感じがします。これは今後もっと議論していかなければならない案件です。ぜひ一人でも多く本校の卒業生が教員となり、自分たちの手で自分に誇れる学校にしてください。
 最後に、皆様のご健勝と、同窓会のますますの発展を祈念して、お祝いのご挨拶と致します。
2018年吉日